投機への道

Last Updated on 2024-04-30 by toshiikuo

「ジムクレイマーの株式投資大作戦」という本を読んだ。

どこで見つけたのかは覚えていないが、投資情報をあさっているときにたまたま見つけた。

著者のジムクレイマーというおじさんは、ヘッジファンドのマネージャーとしてSP500を上回るリーターンを出し続けた人物。

2000年代初頭のドットコムバブルの崩壊による損失を回避し、同年にもプラスのリターンを挙げたことで一躍有名となった。

ジムクレイマーが本書の中で述べているのは、株式投資はしょせんギャンブルだということだ。

近年インデックス投資が理論的に正しいという話が世間を席捲している。

その理論の根底にあるのは、今まで大半のアクティブファンドはインデックスよりもパフォーマンスが低いというところだ。

ジムクレイマーもそれは認めている。

ただ、アクティブファンドがインデックスに負ける理由は運用する資産が大きくなりすぎていることにあるという。

運用資金が大きくなりすぎると、特定の銘柄への集中投資をすると自身の資金が株価を釣り上げてしまい、反対に売るときには株価を下げてしまう。それにより運用のパフォーマンスは悪化する。

小型株に投資しようものならそもそも運用したい金額分買うこと自体が不可能となる。

その結果、インデックスファンドで運用されているような時価総額の多い銘柄に分散して資金を入れる以外の選択肢がなくなる。

そうなると、特色のある運用をするのは難しくなり、インデックスと大差ないパフォーマンス、もしくは取引手数料とインデックスよりも高い信託報酬によってインデックスを下回る成績しか出せなくなる。

「ウォール街のランダムウォーカー」などでインデックスに投資するべきと主張している論拠はこことなる。

裏を返せば、限られた資金の中で投資をする場合は、インデックスに含まれていないような銘柄に投資をすることで、インデックスを上回る成績を上げることは現実的だということだ。

インデックスに含まれているような銘柄は機関投資家が常に監視をしており、実態と乖離した株価になることはない。

しかし小型株に関しては上述の通り、大きな金額を運用する機関投資家には手を出すことができず、だれも見向きもせずに間違った値付けをされている株が存在する場合が多い。

ジムクレーマーはそれらの銘柄に対して、実態に戻るほうへ賭けるという。

あくまで賭けなのだ。

株価が実態を反映する保証はどこにもなく、一年以上株価が動かない場合もあったとのことだ。

ただ、動いた場合はインデックスとは比べ物にならないリターンを得ることができる。

そして、その動きは往々にして行き過ぎることがあり、その場合は反対売買をして利益を確定させる。

ほどなくして揺り戻しがあり、利益が吹っ飛ぶことになるからだ。

それによりジムクレーマーはインデックスを上回る運用成果を上げてきた。

このような行動を世間一般では投機と呼ぶ。

ただ、インデックスを上回るために必要なのはこのような行動であり、それにより利益を得られるのであれば、何が悪いことがあるのだ。というのがジムクレーマーの主張である。

ただ、失敗したときの損失も大きいので、あくまで資産の一部で、年齢とともにその割合は減らしていくべきと述べている。

私は現在29歳。

投機には一切資金を振り向けておらず、インデックスと安定企業の個別株を少々買っているだけ。

ここで投機を始めてみる決心をした。freeeとかよさそう。

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